パパのスーパー戦隊活動

スーパー戦隊をコツコツ見続けて、どんどんハマっていく活動日記

トッキュウ6号は日本文化を愛している?

こんにちは。 戦隊パパです。


 
さて、本日の内容はコウサツレッシャー。

今回は愛すべき変人ヒーロー、

トッキュウ6号こと虹野明にスポットを当てて、考察していきたい。

 

『虹野明』

 

彼の好きなものといって、みなさんの頭に浮かぶのは何だろう。

「かわいい子猫」か。それとも「ちいさくて愛おしいヒヨコちゃん」だろうか。

いやいや、アキラが好きなのは「銭湯」でしょう!という声もありそうだ。

実際に彼の好きなものは、子猫でもあるしヒヨコでもある。そして銭湯に

至っては、本人曰く、愛しているレベルだ。


普段は笑うことの少ない彼も、好きなものを前にすると、満面の笑顔になる。

そんな彼に好きなものがまだあったのだろうか。

ヒントは¨銭湯¨なのだが、もったいぶらずに言うと、

すでに今回のタイトルにすでに書いてある。

 

『アキラは日本文化が大好き』

 

そうなのだ。¨オレンジ色の憎めないヤツは、我が国の文化が大好き¨という仮説が

今回のコウサツレッシャーのテーマだ。

早速考察していきたいと思う。

 

 

『第25駅 おとぎ話が飛び出して』

ひとつの事案が済んだトッキュウジャーの5人は、夜の公園にて花火で夏の夜を

楽しむ。そんな中、夜空に一発の虹色のデカい打ち上げ花火があがる。

意気揚々の表情のアキラが4号玉(くらい)と大筒を抱え、

「もう一発行くぞ!」とさらにぶっ放す。

なんともアキラらしい破天荒な行動だが、ここに彼の日本文化に対する

こだわりがうかがえる。

恐らくシャドーを倒した後に、みんなで花火でもやろうかという流れに

なったのだろう。同級生5人組は手持ち花火で楽しんでいるが、

アキラが用意したのは、プロが花火大会で使うものだった。

日本の夏といえば様々なものが連想されるが、

にぎやかな打ち上げ花火も当然含まれるだろう。

アキラにとっての花火とは手持ち花火ではなく、打ち上げ花火だったのだ。

どこで入手したかは不明だが、4号玉を大筒に装填し、ぶっ放す。最高の気分だ。

なぜなら、大好きな日本文化を体験しているのだから。

 

 

『第26駅 銭湯で戦闘開始』

先述のアキラの銭湯愛が描かれた回。

銭湯のはじまりは鎌倉時代とされているので立派な日本文化だ。

(ちなみにこの回を、志尊淳くんと横浜流星くんの貴重なハダカシーンが

拝める神回だとは、ゆめゆめ思ってはいけない!)

下車した街の銭湯に訪れるアキラ。銭湯の名は浩乃湯。

ここで合流したカグラと、浩乃湯の主人に出会う。

銭湯のことをよく知らないカグラに、アキラは『菖蒲湯』のウンチクを話し、

主人から「詳しいね」と褒められる。

さて今日、日本文化である『菖蒲湯』を説明できる人がどれくらいいるだろうか。

私は彼から画面を通して教わった。ここでも彼の日本文化好きがうかがえる。

そうこうしているうちに、メンバー全員と合流。

男女別れて浩乃湯に入る流れとなる。

男子メンバー4人で入ろうとすると、アキラは「銭湯ルールその1」といい、

彼自身の経験から得た銭湯ルールを、他の3人に押し付けていく。

そのルールは確認できるだけで『219』まである。

 

もう一度言う。『219』である。

 

この数字がどれくらいのものか。

ご自身の好きなものに当てはめるとわかりやすい。

あなたは自分の好きなものの特徴を『219』もの数を挙げられるだろうか。

それくらい彼は、古くから続く日本文化のひとつである銭湯を愛しているのだ。

ちなみに『銭湯ルール219』は湯上りにコーヒー牛乳を飲む行為だ。

銭湯ルールに隙は微塵もない。完璧だ。

 

 

 

『第34駅 恋は大騒ぎ』

ひょんなことからミオとの偽装カップルを演じるはめになったアキラ。

最初に行う疑似デートは ¨お茶する¨ だった。

「お茶か…」なにやら企み笑顔のアキラ。

向かった喫茶店でも自身の日本文化愛を炸裂させる。

「あああーっ!!」と叫びながら鬼気迫る表情。

ドリルレッシャーばりの荒々しい高速回転で、茶櫛を使ってお茶をたてる。

そして何かに追われるかのような緊迫の表情で茶碗を三度回す。

 

『茶道』

 

彼が披露した次なる日本愛は茶の湯だったのである。

今更、茶道が日本文化だと説明するまでもないが、彼は茶道を書物からか、

はたまた映像からなのか、きっと人知れず学び、練習していたに違いない。

そしてついに練習の成果を、皆の前で発揮できる場が訪れたのだ。

彼の心は弾んだ。それが企み笑顔として出ていたのではないか。

私にはそう思えて仕方がない。

 

ここでミオが興味深いツッコミを入れている。

「もう、何でそんなことばっかり知っているのよ!」

これはアキラが様々な日本文化を知っているということを、彼女自身が

認識している証拠だ。前述の花火や、銭湯についてはきっとライトや

トカッチから聞かされているだろう。そして今回の茶道しかり。

恐らくミオだけでなく、トッキュウジャー全員がアキラの日本文化愛を

知っているのではないかと思えてくる。

 

 

 

 

『第42駅 君に届く言葉』

トッキュウジャーの各タイトルの中でも、キラリと光り輝く素敵なタイトル。

最終回に繋がる超重要なイベントがある回だ。この第42駅から次の43駅は

アキラの日本文化愛がこれでもかというくらいに伝わってくる。

 

車掌から忘年会をセッティングされたトッキュウジャー。

カラオケボックス内で困惑する赤青黄緑桃の5人の前に、

キンキラスパンコールの衣装を着たアキラが、誘導棒をマイクに見立てて現れる。

なんでも車掌から、一曲歌ってこいとの指令を受けたとのこと。

ここでアキラがこんなことをつぶやく。

「あの年末の歌合戦みたいなものだろう」

なんということだ。日本の大晦日の風物詩、紅白歌合戦のことを言っているのだ。

一聴するとサラリと聞き流してしまうようなシーンだが、

実は重要な意味合いが込められていることに注目して頂きたい。

元シャドーの一員であるアキラ。人間界で生きるようになって幾年か

経っているだろうが、紅白歌合戦が毎年年末にやっていることを、

知ることは簡単なことなのだろうか。別世界で生きていた人外の者が、

ピンポイントで紅白歌合戦を知る機会はあったのか。

 

紅白歌合戦は1951年から68年も続く長寿番組。立派な日本文化だ。

日本の文化を学んでいるアキラだったら、

たどり着くのは自然なことだったと推測できる。

きっと日本文化の中でも、芸能文化を学んでいるときだったのではないか。

流行ったマツケンサンバを彷彿させる、忘年会の派手な衣装もこの時に

学んだのだろう。彼の勤勉には思わず脱帽してしまう。

 

この後、一行は夜の寺院へと赴く。

日付は12月31日。大晦日だ。

あと少しで歳が変わろうとしている。

ここでアキラは以前から経験したかったことを、いよいよ実現させることになる。

経験したかったこととは、大晦日の夜に行われる最大級のイベント、

 

『除夜の鐘』だ。

 

まずライトが一発打つ。荘厳な音色が辺りに響く。

この様子を順番待ちしながら眺めているアキラ。

彼の表情を見ると、期待と好奇心でいっぱいだ。

やりたかったことが、とうとう実現できる直前なのだ。ムリもない。

いよいよ次は自分の番。アキラは目を瞑りながら、鐘つき棒を持つ練習をする。

実に健気な姿だ。

そして彼は遂行した。その音色は夜空に向かって流れていく。

アキラがそれ見上げる。

表情はやりきった充足感で満ち溢れている。

ここにまたひとつ彼の日本文化愛が達成される。

 

 

『第43駅 開かない扉』

お正月のとある日のレッドレッシャー内。

その中でコタツを囲んでいるのは車掌、チケット、カグラにアキラ。

みんなうたた寝中だ。

タツの上にはカルタやミカンと、お正月らしい風景がみられる。

ここでのアキラの日本文化愛は最高潮に達している。

波平さんか、カトチャンか。古典的なハゲヅラをかぶり、着物を着ている。

右手に持つのは一本の筆で、彼の席の前には書き途中の年賀状と、

恐らく彼宛に届いた数枚の年賀状。

この典型的な、いにしえの ¨日本の親父in the正月スタイル¨ を

貫く彼が、日本文化に興味がないと誰がいえようか。

好きどころか愛していなければ、この域には到底、達することはできない。

この親父スタイルはすでに絶滅危惧種に指定されているともいわれている。

それになんといっても年賀状だ。昨今、ご年配の方々が終活宣言の一環として、

年賀状をやめていく流れとなっている。

年賀状も絶滅とまではいかないが、

いつか『現存する最古の日本文化のひとつ』として、

ひっそりと次世代に継承されていくのかもしれない。

アキラは思っただろう。

「自分の死に場所を探している場合ではない」と。

彼は愛すべき日本文化を残すべく、必死にあらがっている。

だからこそ、日本の行事、文化をひとつひとつ大切に実行している。

私はこのシーンを見てそう確信した。

 

ちなみに私は、彼が誰と年賀状のやりとりをしているのかが気になった。

超全集の33ページに、年賀状の写真があったので拡大して見てみたが、

残念ながら宛名や差出人を知ることはできなかった。

私の推測では、ひとりは浩乃湯の主人ではないかと思っている。

そしてもうひとりは、第20駅に登場した捨て猫を拾った少女ではないだろうか。

この二人とは絡みも多かったし、普段は無口のアキラがよく話をしていた。

「その後、銭湯はどうだ?」「子猫ちゃんは元気か?」

そう一言、年賀状に沿えたかもしれない。そう思うと実に微笑ましい。

 

 

 

さて、今回のコウサツレッシャーでは、虹野明の日本文化愛について、

長々と考察してきたが、いかがだっただろうか。

あからさまに、行動でそれを表しているアキラ。

日本人としてこんなに嬉しいことはない。

彼を見て、改めて自身の襟を正す次第だ。

 

各エピソードが入っているDVDタイトルを添付したので、

是非、ご自身でアキラの振る舞いをご覧になって、確認してみていただきたい。

彼のことがもっと好きになること請け合いである。

 

さて、ここまで考察してくると、彼がいつから日本文化に興味が湧いたのかを、

知りたくなってくるのが、コウサツレッシャーの旅の醍醐味。

それはまた別の機会に発表していきたいと思っている。