こんにちは。戦隊パパです。
~前回からのつづき~
第17駅までさかのぼる。
明が初登場する回。
この時はまだ元シャドーの保線作業員。
トッキュウジャーはザラムという名前すら知らない。
(以下、便宜上 ¨明¨ と記)
レインボーライン本部から届いた
アプリチェンジャーを使って、
明にトッキュウジャーとして
一緒に戦ってほしいライト。
6番目の戦士としてスカウトしに明の前に現れる。
この時の明の心境を表したのが、
挿入歌『雨のちレインボー』の2番にある。
♪ 突然、心を照らされて目をそらしたけれど…
だが、明はまだライトを知らない。
当然無関心だ。
その場を立ち去ろうとする明を引き留め、
ライトはスカウトする。
その時、お近づきの印に明に手渡したのが、
渦中の『オレンジジュース』なのだ。
一度はオレンジジュースを手に取る明。
だが、ライトにもトッキュウジャーにも無関心な彼は、
「俺に構うな」と突き返してしまう。
明はライトたちの仲間に加わることを
ハッキリと拒否しているのだ。
ライトが仲間になって欲しくて
差し出したオレンジジュースは、
明に飲まれることはなかったのだ。
この後、明はほぼ成り行きで
トッキュウジャーの一員となる。
たくさんの行動を共にし、
互いに笑顔を見せあう仲にはなったが、
実は心と心がまだ完全に繋がっていなかったのは、
第39駅から観れば感じ取れる。
そして前回で記載したように、
お互いの気持ちをぶつけ合い、
真の友情で結ばれた仲間となった。
その時に明は初めてオレンジジュースを口にする。
仲間に加わることを拒んだときには
飲まなかったオレンジジュースをだ。
ここまで観てくると、
『仲間の証』というものが、
『オレンジジュース』として具現化された。
私にはそう思えて仕方ないのだ!
実はオレンジジュースが明の前に
差し出されたのは、他にもある。
第30駅の最後で、
カグラが作ったケーキをみんなで食べるときに、
一緒にテーブルに配膳されているのだ。
映像を確認すると分かるが、
上のイラストのようになっている。
だが、このシーンの後、
明がオレンジジュースを飲んだ映像はない。
飲んだか、飲んでいないかは分からない。
だが、41駅での彼のリアクションを見ると、
この時点で飲んでいないと思うのが、
これまでの話を見ていれば妥当だ。
きっと明だけ保線作業が入ったか何かで、
ジュースを飲まずに急いで現場に向かったとか、
そのような急な出来事があったのかもしれない。
以上のような考察をしたときに、
演出の深さに心から熱く、感動した次第だ。
17駅、41駅のシーンは単体で見ると、
どちらもささいな演出かもしれないが、
『仲間の証』=『オレンジジュース』
として見ると実に深い。
トッキュウジャーを見返す機会があったら、
是非、注目してご覧頂きたい。
それでは今回はここまで~